みなさん、こんにちは。さんぜろ不動産の日下 です。
「実家じまい」という言葉を最近よく耳にするようになりました。ふと気づいたら、自分の親も高齢になり、いつか向き合わなければならない課題として頭をよぎることもあるのではないでしょうか。
実家じまいとは、 親が亡くなったり、施設に入居したりして、誰も住まなくなった実家(親の家)を整理し、今後について考えること。自分の家を整理する「家じまい」とは違い、「実家じまい」は子どもが親の家に向き合う行為なんです。
少子高齢化が進む日本では、空き家問題が身近な課題になっています。
実家が空き家になると、以下のリスクが出てきます
💡 実家を放置するリスク
- 固定資産税や都市計画税などの維持費が毎年かかる
- 水道光熱費や保険料などの支出が続く
- 管理が行き届かないと老朽化が進み、防犯・防災上の問題も
「まだ親は元気だし…」「実家のことは先の話」と思うかもしれませんが、実は少しずつ準備を始めることがとても大切なんです。特に親御さんが高齢になってからでは、判断能力の低下や体力の衰えから、十分な話し合いや整理作業が難しくなることもあります。
この記事では、実家じまいを始める際の心構えから具体的な進め方、費用の目安、そして避けては通れない「心の整理」まで、皆さんの気持ちに寄り添いながらご紹介します。一歩一歩、大切な実家と向き合うためのガイドとなれば幸いです。
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実家じまいを考えるきっかけは、主に以下のようなタイミングがあります。
実は、親御さんがお元気なうちに少しずつ始めることが、後々の心の負担や作業の大変さを大きく減らすことにつながるんですよ。
実家じまいは、家族みんなに関わる大切な問題。早い段階から家族で話し合うことで、後々の「こうすれば良かった」を減らすことができます。
実家は親の家。親の気持ちや希望を大切にして、無理強いはしないようにしましょう。長年暮らした家への思い入れは私たちの想像以上かもしれません。
実家の状況や今後の方針について、兄弟姉妹全員で情報を共有し、意見交換をしましょう。連絡が途絶えがちな兄弟姉妹とも、この機会に連絡を取り合ってみては?
「いつまでに何をするか」という具体的なスケジュールを立て、役割分担を決めておくと進めやすくなります。「誰がいつ何をするか」を明確にしておきましょう。
月に一度など、定期的に進捗を確認する機会を設け、計画の見直しや調整を行いましょう。オンラインミーティングも活用すると遠方の家族も参加しやすくなります。
💡 実家じまいでよくある感情の対立
実家じまいの話し合いでは、感情的になりがちです。特に相続や思い出の品の分配では意見が分かれることも。そんなときは、「親が望むことは何か」という原点に立ち返ることで、冷静な判断ができるようになります。
実家じまいは、大まかに以下のような流れで進めていきます。急がず、一歩ずつ進めることが大切です。
全体で半年〜1年以上かかることも珍しくありません。焦らず計画的に進めることが大切です。
まずは実家の現状(物の量、家の状態、必要な手続きなど)を把握しましょう。スマホで写真を撮っておくと、遠方にいても家族で情報共有しやすくなりますよ。
やるべきことをリストアップし、優先順位をつけます。特に相続手続きなど期限のあるものは早めに対応を。家族で共有できるオンラインツールも活用してみてください。
「いつまでに何をするか」という具体的なスケジュールを立てます。家族の予定や仕事の状況も考慮して、無理のないプランを組みましょう。
家族それぞれの得意分野や状況に応じて、役割分担を決めます。書類整理が得意な人、力仕事ができる人など、個々の特性を生かして。一人に負担が集中しないよう配慮しましょうね。
遺品整理業者、不動産会社、弁護士、税理士など、必要に応じて専門家に相談することも検討しましょう。専門的なアドバイスで安心感が生まれます。
💡 計画を立てる際のコツ
余裕を持ったスケジュールにすることがポイントです。予想外の出来事(思った以上に物が多い、書類が見つからないなど)は必ず起こるものと考えておきましょう。無理をせず、ときには休憩日も設けて、長い目で進めることが大切です。
まずは以下のものを優先的に探し、安全な場所に保管しましょう。
これらは意外な場所(食器の中、タンスの引き出しの下など)に保管されていることもあるので、丁寧に探してみてくださいね。
残りの物は「残す」「譲る」「処分する」の3つに分類します。
迷ったら、「これがなくなったら悲しいか?」「誰かが喜んで使うか?」と自問自答してみると判断しやすいですよ。
自治体によってルールが異なるので、事前に確認するのを忘れずに。
無理に一気に片付けようとせず、「今日はこの部屋だけ」など区切りをつけて進めましょう。休憩も大切にして、心と体を休ませてあげてください。
全てを捨てるのではなく、写真に撮ったり、一部だけ形見として残したりする方法も検討しましょう。デジタルアルバムを作れば、場所を取らずに思い出を保存できますよ。
物を手に取りながら、家族で思い出を語り合う時間を作ると、心の整理にもつながります。「この茶碗でいつもお味噌汁を飲んでたね」といった会話が心を軽くしてくれるものです。
心理的負担が大きい場合は、遺品整理の専門家に依頼することも一つの選択肢です。第三者の目線が入ることで、冷静な判断ができることもあります。
自分たちだけでの整理が難しい場合は、専門の遺品整理業者の利用も検討しましょう。業者選びのポイントは以下の通りです。
当社さんぜろ不動産では、お客様の状況に合わせた遺品整理業者のご紹介も行っておりますので、お気軽にご相談くださいね。一人で悩まず、プロの力を借りることも大切な選択肢です。
実家の活用方法には、主に以下のような選択肢があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
メリット
デメリット
売却する場合は、相続登記を済ませ、信頼できる不動産会社を選ぶことが大切です。
メリット
デメリット
賃貸にする場合は、リフォームが必要になることが多いです。費用対効果を考慮しましょう。
メリット
デメリット
契約期間や条件を明確にしておくことが重要です。
メリット
デメリット
住宅からカフェやゲストハウスなどへの転用が考えられます。地域のニーズをよく調査しましょう。
メリット
デメリット
解体前に専門家に相談し、税金面での影響も確認しておきましょう。
実家を売却する場合の基本的な流れは以下の通りです。
💡 売却に関する税金の特例
実家売却にはさまざまな税金(譲渡所得税、印紙税など)がかかりますが、条件によっては「空き家の3,000万円特別控除」などの特例が適用できる場合もあります。税理士や不動産の専門家に相談すると安心ですよ。
当社さんぜろ不動産では、実家の状況に合わせた最適な活用方法のご提案から、売却・賃貸のサポートまで一貫してお手伝いしております。相続や空き家に関する無料相談も随時受け付けておりますので、どうぞお気軽にご連絡くださいね。「このままでいいのかな?」という小さな疑問からでも大丈夫です。
実家じまいには、以下のようなさまざまな費用がかかります。事前に知っておくと安心ですね。
30坪の木造住宅の場合、90〜120万円程度が目安です。
別途、司法書士への報酬(5〜15万円程度)がかかります。
これらを合計すると、実家じまい全体では100〜500万円程度かかることが一般的です。ただし、家の状態や規模、選択する方法によって大きく変動します。
力仕事や専門的な作業は無理せず、できる範囲で行いましょう。
安さだけでなく、サービス内容や対応の丁寧さも比較してみてください。
余裕を持ったスケジュールで、オフシーズンを狙いましょう。
お住まいの地域や状況によって利用できる制度が異なります。事前にチェックしてみてください。
捨てるだけでなく、誰かに使ってもらえる形で手放すことで、処分費用を抑えられることもありますよ。
💡 費用を抑えるコツ
「安さ」だけを求めると、後でトラブルになることも。信頼できる業者を選び、明確な見積もりを取ることが結果的には安心につながります。不安なことは遠慮なく質問してみましょう。
当社さんぜろ不動産では、費用を抑えるためのアドバイスや、信頼できる業者のご紹介も行っております。予算に合わせた実家じまいのプランニングについても、お気軽にご相談くださいね。一緒に最適な方法を考えていきましょう。
実家じまいは、単なる物理的な作業ではなく、心理的にも大きな影響を与えるプロセスです。多くの方が以下のような理由で寂しさや喪失感を感じます。
子ども時代から積み重ねてきた生活の記憶や家族との時間が詰まった場所を手放すことへの喪失感。誕生日のお祝いをした居間、宿題をした部屋…一つひとつの場所に思い出が刻まれています。
親の介護や死により実家じまいを行う場合、親の不在を改めて実感する機会となります。実家の整理は、親との別れを現実のものとして受け止める過程でもあるのです。
育った家は自分のアイデンティティの一部。それを失うことで自分の原点を失うような感覚に襲われることがあります。「帰る場所」がなくなる喪失感は想像以上に大きいものです。
実家じまいの過程で、兄弟姉妹との意見の相違が生じたり、新たな家族関係の構築を迫られたりします。親の死後、家族の絆が変化することへの不安も感じるかもしれません。
長年築いてきた近所づきあいや地域とのつながりを断つことになる寂しさもあります。子ども時代からの顔なじみとの別れは、思っていた以上に心に響くものです。
「この角度から見た庭の景色が好きだった」など、細かい部分まで記録しておくと、後から心が温まります。
すべてを残すことはできなくても、象徴的な品を日常に取り入れることで、つながりを感じられます。
感情を言葉にすることで、心の整理がしやすくなります。「ありがとう」の気持ちを形にしてみましょう。
一人で抱え込まず、話を聞いてもらうことで心が軽くなることがあります。
実家じまいは家族全員で取り組むプロジェクトです。心の負担を軽減するために、以下のポイントを意識しましょう。
家族それぞれが異なる思いを持っていることを理解し、互いの気持ちに耳を傾けましょう。「正しい」「間違い」ではなく、それぞれの感じ方があることを受け入れることが大切です。
得意不得意や心理的な負担を考慮して、無理のない役割分担をしましょう。「この部屋は私が整理するから、あなたはあっちをお願い」など、具体的に分担すると進めやすいですよ。
作業の合間に休息を取り、時には距離を置くことも大切です。疲れがたまると感情的になりやすいので、無理はせず、ゆっくりと進めましょう。
実家がなくなった後も、家族の絆を保つための新しい習慣や集まりの場を作りましょう。「毎年○月に集まる」など、新しい家族の伝統を作ることで、つながりが続きます。
💭 ある方の体験談
「親の遺品整理で一番辛かったのは、写真アルバムを見つけたときでした。でも、兄弟で一緒に見ながら『このときはね…』と思い出話に花が咲き、笑顔で整理できたことが救いでした。悲しみも喜びも分かち合えるのが家族の良さだと実感しました。」
実家じまいは終わりではなく、家族の新しいスタートでもあります。寂しさや喪失感と向き合いながらも、次の一歩を踏み出すための大切なプロセスなのです。一人で抱え込まず、周りの人と気持ちを共有しながら進めていきましょうね。
ここまで実家じまいの進め方や注意点について詳しく見てきました。最後に、実家じまいを成功させるためのチェックリストをまとめておきましょう。少しずつチェックしていくことで、着実に前進できますよ。
□ 家族で実家じまいの必要性について話し合った
□ 親の意向を確認した
□ 実家の現状(物の量、家の状態など)を確認した
□ 概算の予算を立てた
□ おおよそのスケジュールを決めた
□ 家族での役割分担を決めた
□ 必要に応じて専門家(不動産会社、遺品整理業者など)に相談した
□ 貴重品・重要書類を確保した
□ 相続手続きに必要な書類を確認した
□ 残す品・譲る品・処分する品に分類した
□ 家族間で形見分けの話し合いをした
□ 処分方法(リサイクル、寄付、廃棄など)を決めた
□ 粗大ゴミの回収を予約した
□ 特殊品の処理方法を確認した
□ 相続登記を済ませた
□ 不動産の活用方法(売却・賃貸・解体など)を決めた
□ 必要な修繕・清掃を行った
□ 不動産会社と契約を結んだ(売却・賃貸の場合)
□ 引き渡しの準備を整えた
□ 最終的な清掃を済ませた
□ 各種契約(電気・ガス・水道など)の解約手続きを行った
□ 実家の様子を写真や動画に残した
□ 大切な思い出の品を選んで保管した
□ 家族で思い出を語り合う時間を持った
□ 必要に応じて心のケアを行った
□ 実家じまい後の家族の集まり方について話し合った
💡 さんぜろ不動産からのメッセージ
実家じまいは、物理的な片付けだけでなく、心の整理も必要な大きな作業です。一人で抱え込まず、家族や専門家と協力しながら進めていくことが大切です。皆さんのペースで、一歩ずつ進めていきましょう。
さんぜろ不動産では、実家じまいに関するさまざまなご相談を承っております。不動産の売却・活用はもちろん、遺品整理業者のご紹介や相続に関するアドバイスなど、トータルサポートを提供しています。
「何から始めればいいのかわからない」「家族との話し合いがうまくいかない」など、どんな些細な悩みでもお気軽にご相談ください。お客様一人ひとりの状況に合わせた、最適な実家じまいのお手伝いをいたします。
実家じまいは終わりではなく、新たな一歩を踏み出すための大切なプロセスです。私たちと一緒に、前向きな気持ちで実家じまいを始めましょう。
(お問い合わせは、当社ホームページ、お電話、または各支店窓口にて承っております。)
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