皆さんこんにちは!
岡山市を中心エリアとしている岡山不動産情報館「さんぜろ不動産」の日下です!
平素は弊社サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
「防災の基本は最悪の想定から ~東日本大震災から10年~」と題して数回に分けていきたいと思います。
今回は、その③「事前防災で大切なことは生き残ること」です。
例えば、地震を想定した場合、建築年月からおおよその耐震性を確認できます。
耐震性に不安のある住宅は耐震診断や耐震改修の検討が必要になりますが、改修工事は高額であるため現実的にはなかなか難しいものです。
となると、最悪の想定を前提に次善策を考えます。
今回は地震で家が倒壊することを前提に考えましょう。
一般的な木造家屋の場合、古い住宅の場合は1階・2階ともに総崩壊というのが起こり得ますが、多くの場合は1階のみが倒壊するケースが多いようです。
つまり地震で倒壊することを前提とするならば、1階に居続けることがリスクが高いとわかります。(2階が安全ということではなく、1階の方がリスクが高いということですよ)
日中だと逃げることも可能ですが、夜間や就寝中はそうはいきません。
従って、倒壊が懸念される家の場合、1階には寝室を設けるべきではないという判断が出来ます。
津波の想定エリアの場合は、想定される津波の高さが分かれば、家に居続けることのリスクが明らかになるでしょう。
また、津波の場合は素早い高台への避難が必要です。
津波は大地震とセットですから、津波想定エリアにお住まいの方は他の地域に比べて家屋の耐震性を重要視する必要があるといえます。
このように具体的に被害にあうことを想定して、その上でどのように生き残るかを考える。それが「事前防災」です。
「事前防災」で大切なのは生き残ること!
防災グッズの紹介では「防災バッグを持って避難」というような表現をされていますが、日頃から避難訓練を行っていない限り、私にはそんな余裕のある行動はできそうにありません。
命を守るためには瞬時に判断して、とにかく逃げなければならない。
災害時にはパニックに陥ってしまうことをよく認識して、まずはどうすれば生き残れる確率が上がるのかをご家族でよく話をしておくことが大切だと思います。
余談ですが、地震が起きると「机の下に隠れましょう」という行動指針があります。
机の下は、家具の転倒などから身を守るには有効だとは思いますが、2階の重さには耐えられません。
そんなことよりも逃げなければならない家はたくさんあるはずです。
避難経路も具体的にしておきましょう。
大地震の瞬間を生き残ったら、次に行うべきは安全な場所への避難ですが、皆さんのお家の玄関や廊下にはモノをたくさん置いていませんか?
それらが倒れると避難ルートを塞いでしまいますし、ガラス製品が割れると足を怪我して自力での避難も難しくなるかもしれません。
ですから、避難を想定すれば家を片付けることも「事前防災」と言えます。
また、下足の有無も大きな影響を及ぼします。
例えば、避難用の靴を用意して足元に置いておくのも良いですが、それよりも室内用のスリッパを底の厚いものに変更するなどして、災害時には普段遣いのものを利用できるように準備しておくのも「事前防災」に役立ちます。
このようにまずは家の総点検をして、高いところに置いてある重いものは、災害時には凶器になるわけですから、置き場所を変えたりしましょう。
家の点検が終わったら、次は日常的に利用する通勤通学路の点検です。
外で地震にあった場合、古いブロック塀の側はとても危険です。
いつもの道で、古いブロック塀がないか確認しましょう。
このように日常の空間について考えると、お金をかけなくても実施できる対策が意外と多いことが分かります。
当然、防災だけを考えて生きていくわけにもいきませんから、ある程度の妥協は必要ですが、防災意識を持つだけで結果は大きく変わるはずです。
防災グッズを検討する前に、まず実施可能な「事前防災」はないのか日常の総点検をオススメします。
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