皆さん、こんにちは。
岡山で不動産の売却をサポートする、さんぜろ不動産の日下(くさか)です。
解体工事が終わったら、すぐに売却できる──そう思っていませんか?
実は、「目に見えない地中の問題」が、物件価値を大きく左右します。
古い建物を解体した土地には、
こうした「地中埋設物」が潜んでいることがあります。
これらを放置すると:
といったリスクが現実のものとなります。

売主にとって最大の不安は、「契約不適合責任」です。
売却後に地中埋設物が発覚した場合、売主は法的責任を負い、数十万円から数百万円の損害賠償を求められることがあります。
さんぜろ不動産では、こうしたリスクを最小限に抑えるため、「地中埋設物の徹底確認と除去」「真砂土整地による土地の価値向上」をワンストップでサポートしています。
このシリーズの内容を、音声でさらに詳しく解説しています。
📺 YouTube:不動産攻略チャンネル
[https://www.youtube.com/playlist?list=PLRjE5hz1Nuc3Bl6mEKSbgvDDalaObTpva]
「文字で読むのは疲れた」という方は、ぜひチャンネル登録をお願いします!
| 回数 | タイトル | 内容概要 |
|---|---|---|
| 【第1回】 | 失敗しない建物解体と不動産売却―解体の判断基準と放置する6つのリスク | 解体の判断基準/放置リスク6種/古家付き土地の選択肢/さんぜろ不動産の戦略 |
| 【第2回】 | 失敗しない建物解体と不動産売却―解体前に絶対確認すべき5つのポイント | 境界線/擁壁・水路/ライフライン/アスベスト/近隣挨拶/買主視点の重要性 |
| 【第3回】 | 失敗しない建物解体と不動産売却―解体業者の選び方と費用の真実 | 岡山の適正相場/安すぎる業者のリスク/マニフェスト/補助金/売主を守る契約書 |
| 【第4回】 | 失敗しない建物解体と不動産売却―地中埋設物と整地の重要性 | 地中埋設物の法的責任/整地の種類と効果/真砂土整地/買主が求める土地の状態 |
| 【第5回】 | 失敗しない建物解体と不動産売却―不用品処分と親族調整の進め方 | 不用品のリスク/親族間調整3つのコツ/売却7つの鉄則/ワンストップサポート |
→ 今回は【第4回】です
読了時間:約10分
解体後の土地に潜む「地中埋設物」は、見た目では分かりません。
しかし、売却後に発覚すると、買主から損害賠償を請求されるリスクがあります。
| 埋設物の種類 | 除去費用(目安) | リスク・トラブル例 |
|---|---|---|
| コンクリート基礎 | 30万円〜80万円 | 新築工事で基礎工事ができず工事中断 |
| 浄化槽 | 15万円〜40万円 | 異臭・地盤沈下・新築時の掘削遅延 |
| 古い井戸 | 20万円〜50万円 | 地盤不安定・建築基準法上の障害 |
| 産業廃棄物 | 50万円〜200万円 | 土壌汚染・法的責任・撤去命令 |
| 古い配管 | 10万円〜30万円 | ライフライン工事の遅延・追加費用 |
| ブロック塀の基礎 | 10万円〜25万円 | 重機作業の妨げ・予定外の掘削費用 |
古い建物の基礎が地中に残っているケースは非常に多く、解体業者が「地上のみ解体」した場合に発生します。
岡山市北区のCさんのケース:
対策:
古い家屋には浄化槽が埋まっていることがあります。
撤去せずに放置すると、地盤沈下や異臭の原因となり、買主に引き渡し後にトラブルとなります。
岡山市南区のDさんのケース:
対策:
昭和時代の家屋には、庭や敷地内に井戸が残っていることがあります。
井戸は単なる穴ではなく、「地盤の不安定要因」です。
建築基準法上も、新築時に適切な処理が求められます。
岡山市中区のEさんのケース:
対策:
過去に不法投棄された廃棄物が地中に埋まっているケースがあります。
これは最も深刻なリスクです。
産業廃棄物処理法違反に問われる可能性があり、土壌汚染調査が必要になることもあります。
岡山市東区のFさんのケース:
対策:
昭和時代の上下水道管・ガス管が地中に残っているケースがあります。
岡山市南区のGさんのケース:
対策:
古いブロック塀を撤去しても、地中の基礎が残っているケースがあります。
岡山市北区のHさんのケース:
対策:
「契約不適合責任」とは、売買契約の内容と実際の物件が異なる場合に、売主が買主に対して負う法的責任です。
2020年4月の民法改正により、従来の「瑕疵担保責任」から「契約不適合責任」へ変更されました。
| 買主の権利 | 内容 |
|---|---|
| 追完請求 | 売主に対し、修補・代替物引渡し・不足分引渡しを請求できる |
| 代金減額請求 | 相当期間を定めて追完を催告し、期間内に追完がない場合、代金減額を請求できる |
| 損害賠償請求 | 契約不適合により生じた損害の賠償を請求できる |
| 契約解除 | 契約不適合が重大な場合、契約を解除できる |
事例1:旧基礎の残存による損害賠償(2018年・岡山地裁)
裁判所の判断:
「売主は、解体後の土地を引き渡す以上、地中埋設物を除去する義務がある。買主に引き渡し後に発覚した場合、売主に契約不適合責任がある」
事例2:産業廃棄物の不法投棄による契約解除(2020年・広島高裁)
裁判所の判断:
「地中埋設物が重大で、買主が契約目的を達成できない場合、契約解除が認められる」
地中埋設物のリスクを最小限に抑えるため、売主が事前に講じるべき3つの対策を解説します。
「試掘調査」とは、解体後の土地を部分的に掘削し、地中の状態を確認する調査です。
調査方法:
費用:10万円〜20万円
メリット:
岡山市北区のIさんのケース:
「地中埋設物免責特約」とは、地中埋設物に関する売主の責任を免除・制限する特約です。
特約の例:
「本物件の地中に埋設物が存在した場合でも、売主は一切の責任を負わないものとする。ただし、売主が故意に隠蔽した場合はこの限りではない。」
メリット:
デメリット:
さんぜろ不動産では:
「整地」とは、解体後の土地を平らに均し、見栄えを良くすることです。
整地には、単なる見栄えの向上だけでなく、「地中埋設物の有無を確認する機会」という重要な意味があります。
整地には複数の種類があり、目的とコストに応じて選択します。
| 整地の種類 | 費用(50㎡あたり) | 効果・用途 |
|---|---|---|
| 粗整地 | 5万円〜10万円 | 重機で表面を均すのみ。草が生えやすく、見栄えが悪い |
| 砕石整地 | 10万円〜20万円 | 砕石を敷き詰める。駐車場用途に適している |
| 真砂土整地 | 15万円〜30万円 | 真砂土を敷き詰める。見栄えが良く、新築用地に最適 |
| 転圧整地 | 20万円〜40万円 | 地盤を締め固める。駐車場・資材置き場に最適 |
「真砂土(まさど)整地」とは、花崗岩が風化してできた真砂土を敷き詰め、表面を平らに均す整地方法です。
真砂土の特徴:
費用:15万円〜30万円(50㎡あたり)
① 見栄えが良くなる
解体後の土地は、通常は雑草が生え、見栄えが悪い状態です。
真砂土整地を施すことで、買主に「きちんと手入れされた土地」という印象を与えます。
② 物件価値が上がる
買主は、「新築用地として使いやすい土地」を好みます。
真砂土整地により、買主が追加工事なしで新築を開始できるため、物件価値が上がります。
③ 値引き交渉を防げる
整地されていない土地は、買主から「整地費用を値引いてほしい」と交渉されるリスクがあります。
事前に整地しておくことで、値引き交渉を防ぎ、売却価格を維持できます。
岡山市南区のJさんのケース:
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 物件 | 岡山市南区・60㎡・解体後の更地 |
| 整地前の査定額 | 850万円 |
| 真砂土整地費用 | 25万円 |
| 整地後の査定額 | 880万円 |
| 実質的な利益 | +30万円(整地費用を差し引いても+5万円) |
Jさんのコメント:
「最初は『整地にお金をかけるのはもったいない』と思いました。でも、さんぜろ不動産さんから『整地することで買主の印象が変わり、値引き交渉を防げます』とアドバイスをいただき、実施しました。結果、相場より30万円高く売却でき、大満足です。」
整地と合わせて、「地盤の高さ調整」も重要です。
問題となるケース:
対策:
岡山市中区のKさんのケース:
この記事では、以下の4点を解説しました:
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ① 地中埋設物とは | コンクリート基礎・浄化槽・井戸・産業廃棄物・古い配管・ブロック塀基礎 |
| ② 契約不適合責任 | 売却後に発覚すると、売主が損害賠償を負う |
| ③ リスクを防ぐ3つの対策 | 試掘調査・免責特約・整地 |
| ④ 真砂土整地の効果 | 見栄えが良くなり、物件価値が上がる |
地中埋設物と整地は、「見えないリスク」を可視化し、買主に安心を提供する重要なポイントです。
さんぜろ不動産では:
これにより、「売主のリスクを最小限に抑えつつ、買主に気持ちよく購入してもらえる」売却を実現します。
A:
必須ではありませんが、強く推奨します。
特に、
こうした土地は、地中埋設物のリスクが高いため、試掘調査を実施することをお勧めします。
A:
買主の心理次第ですが、一般的に5%〜10%程度下がる可能性があります。
ただし、試掘調査を実施した上で免責特約を設けることで、買主の不安を軽減し、価格下落を最小限に抑えることができます。
A:
費用15万円〜30万円に対し、物件価値が20万円〜50万円上がるケースが多く、費用対効果は高いです。
特に、
真砂土整地は、買主の印象を大きく改善します。
A:
契約書に「免責特約」を盛り込んでいない場合、原則として売主の責任です。
ただし、
こうした場合は、責任の所在が変わることがあります。
契約書の内容を専門家に相談することをお勧めします。
次回は、シリーズ最終回!
テーマは、「モノとココロの整理」を成功させる実践ノウハウです。
「相続した実家」や「古い建物」の売却を成功させるために、最も重要な「人の調整」について詳しく解説します。
ぜひ、次回もお楽しみに!
さんぜろ不動産では、「モノとココロの整理」をトータルでサポートします。
✅ 解体業者の紹介:信頼できる解体業者を紹介
✅ 境界確定・測量:土地家屋調査士と連携し、境界トラブルを防止
✅ アスベスト調査:2025年法改正に対応した専門業者を手配(マニフェスト確認代行)
✅ 地中埋設物の確認:解体業者と連携し、売却後のトラブルを防止
✅ 真砂土整地の手配:物件価値を最大化
✅ 補助金申請サポート:補助金の申請代行
✅ 不用品処分:遺品整理士との連携や適正処分・買取までサポート
✅ 親族間調整:相続の専門家と連携し、親族間の合意形成をサポート
✅ 売却戦略:「売主リスク最小化×買主満足度最大化」の売却戦略を提案
無料相談・無料査定を受け付けています。
このシリーズの内容を、音声でさらに詳しく解説しています。
このシリーズの内容を、音声でさらに詳しく解説しています。
📺 YouTube:不動産攻略チャンネル
[https://www.youtube.com/playlist?list=PLRjE5hz1Nuc3Bl6mEKSbgvDDalaObTpva]
「文字で読むのは疲れた」という方は、ぜひチャンネル登録をお願いします!

📞 お問い合わせ:0120-128-030
🌐 公式サイト:https://sell.3zero.jp/
📧 メール相談:https://sell.3zero.jp/contact
「モノとココロの整理」から始める、納得の売却を。
ご来店予約と、メールでのご質問もこちらから
かんたんAI査定不動産査定AIが即査定額をお答えします無料
※かんたんAI査定は物件データベースを元に自動で価格を計算し、ネットで瞬時に査定結果を表示させるシステムです。